慶事切手のマナー

慶事とは

慶事とは、「慶」という字に「めでたい」「祝う」「よろこびごと」などの意味がある通り、おめでたいことやお祝い事を指す言葉です。日本には、様々な慶事があり、いわば伝統文化や風習と直接結びついているものといえます。

代表的な慶事としては・結婚や結婚記念に関するお祝い・出産にまつわるお祝い・子供の成長祝い(七五三、成人式など)・長寿の記念(還暦、古希など)・進学や仕事に関わるお祝い(入学卒業、入社や昇進など)・住まいについてのお祝い(新築や引っ越しなど)・その他、開業祝、快気祝い、など、このように日本では「生まれてから亡くなるまで」の人の一生に沿う沢山のお祝い事があり身内や近しい人で祝ってきました。

さらに、この祝い事には、古くから伝えられてきた、あるいは伝えられる中で変化をしてきた「祝いの形」が存在します。これは「マナー」として、現代でも習慣的に守られているものです。今回は慶事切手のマナーについてまとめてみました。

慶事切手(けいじきって)とは

日本郵便が発行している慶事用切手は、扇のデザインがおめでたい52円・82円・92円がそれぞれ1種類づつある純和風柄の切手です。

主に慶事用切手は招待状に貼る切手です。最近では結婚式の招待状などに記念切手や自分たちの写真を使ったフレーム切手などを使うこともありますが、一般的には慶事用切手を使用します。どのような切手を使うかについては、送る相手との間柄や立場に合わせて選ぶようにしてください。

慶事切手のマナー

慶事用切手を使用する時のマナーとしては、結婚式などの招待状には切手を2枚貼るのは、別れるを想像させて縁起が悪いとされていますので、切手は1枚だけ貼る様にしましょう。

基本的に結婚式の招待状の郵便料金は82円以上となりますが、重さが25gを越えると定形郵便物の郵便料金は92円になります。結婚式の招待状は案内状や返信はがきなどを同封するので、重さがあります。結婚式の招待状の郵便料金は92円以上と考えておきましょう。切手の料金が不足していた場合は、差額を相手に払わせてしまう可能性がありますので気を付けましょう。

また、招待状が洋風のデザインで、どうしても慶事用切手以外の切手を使用したい場合があると思います。このような時には、・親族や会社の上司等には慶事用の切手で送る・親しい友人等には自分たちの好きな切手(こだわりの切手)を貼って送るという様に分けた方が良いと思います。

また、招待状が大きい、重いなどの理由で、定形外郵便物として、郵便料金が、120円または140円になる場合もあります。慶事用の切手は52円、82円、92円しかありません。この場合は「招待状に切手を2枚貼らない」「招待状には慶事用の切手を貼る」のが、マナーとされていますので、「120円(140円)の普通切手を一枚貼る」のが一般的です。

お祝い事はとても大切な日です。慶事切手に関するマナーの注意点をおさえて、幸せに包まれた行事に致しましょう。