葬式のマナー&服装について・その1

葬儀に参列するなら「通夜」と「告別式」どちらに出るべき?

本来は、通夜は故人と親しかった人だけで行う儀式だったので、友人知人等の場合は告別式に参列すべきでしたが、最近は、告別式に参列できない場合に通夜に参列するケースが増えています。(これはマナー違反ではありません)

ただ、通夜も時間が午後6時から7時などと決められているため、終了前までに行きましょう。もし終了時間に間に合わない場合は、遅れると遺族に迷惑がかかるので、通夜は諦めて告別式に参列しましょう。

服装のマナー

弔問客は、通夜にはあまりきちんとした喪服でかけつける必要はありません。むしろ「亡くなるのを待って、あらかじめ準備していたようだ」とも受け取られますので、喪服でなくても地味な服装であれば構わない、というのが本来のしきたりでした。

訃報を聞いて、急いでかけつけたという形となりますが、それでも派手なアクセサリーや派手な色の服は避けたほうが望ましいでしょう。ただし、近年は通夜のみの弔問で済ませ、葬式葬儀には出席をしないというケースも増えてきたため、喪服での出席者が多く見られます。喪服で弔問する場合には、遺族の服装よりも格上にならないように注意しましょう。

(男性の服装)
・通夜
グレー、紺、黒の、無地のスーツ。できればネクタイも黒をおすすめします。急いで駆けつける場合でもサンダル履きは避けましょう。もし喪服で参列する場合は、上下黒のブラックスーツ。ワイシャツは白、ネクタイ、靴下、靴は黒です。遺族よりも格上の服装にならないように注意します。

・葬儀/告別式
上下黒のブラックスーツ。スーツはシングルでもダブルでも構いません。ワイシャツは白、ネクタイ、靴下、靴は黒、ハンカチは白です。

(女性の服装)
・通夜
黒、紺、グレーのワンピース、スーツなど地味で装飾の少ないものを。金色銀色をはじめ、派手な色のアクセサリー類ははずします。急いで駆けつける場合でもかかとが浮くミュールや、サンダルは避けたいものです。もし喪服で弔問する場合は、黒いワンピースまたは黒いスーツ。
肌を多く露出するものはNGです。

ストッキングは肌色か黒。靴、バッグもすべて黒。 冬場の黒いタイツはOKです。
遺族よりも格上の服装にならないように注意します。

・葬儀/告別式
黒いワンピースまたは黒いスーツ。肌を多く露出するものはNGです。ストッキングは黒。靴、バッグもすべて黒にします。ハンカチは白、黒、グレーなど。 アクセサリーはつけても良いですが、涙を連想する白のパールが基本で、一連のネックレスor一粒タイプのイヤリングのどちらかを選びましょう。黒のパール、ブラックオニキス、黒珊瑚でもOKですが、ピンクパール、ダイヤなど華美なものは避けましょう。二連のネックレスは「不幸が重なる」という意味から、厳禁です。和服の場合は、黒喪服または一つ紋か三つ紋付きの地味な色無地。帯は黒です。

(お子様・学生の服装について)
・男の子
学生の場合は制服で出席します。
制服が無い場合はブレザーと白シャツに無地の黒、紺、グレーのズボンなど。靴はできるだけ黒、もしくは白など。 靴下は白、紺、グレーなど。

・女の子
学生の場合は制服で出席します。制服が無い場合はブレザーと白ブラウスに無地の黒、紺、グレーのスカートなど。 明るい色のリボンや髪飾りは避けます。靴はできるだけ黒、もしくは白など。靴下は白、紺、グレーなど。

急な訃報な時、スーツがない!どうすればいいの?

一般の参列者として弔問する時、急な訃報の時は、カジュアル過ぎない洋服でも大丈夫です。黒や、濃いグレー、濃紺のアンサンブルや、黒のブラウスとスカート、パンツなどでも良いです。しかし、ブーツやサンダルはNG。黒系のシンプルなパンプスを選びましょう。